ブロンカラー専属カメラマン Mr.Ursによる ライティングデモンストレーション ☆満員御礼☆欧州の撮影スタイルを体験しました。ブロンカラー製品を知り尽くし使いこなすMr.Ursの、目からウロコのライティングや 特殊効果ライトを使用したマル秘撮影テクニックなどがおしみなく披露され、大好評でした。 残念ながら参加できなかった方のために、内容を簡単に紹介します。
■ 商品撮影コース 2003/11/8 13:00~18:00
■ 講師 Mr.Urs Recher
略 歴
ブロンカラー専属カメラマンとしてブロンカラー製品 のカタログ撮影を手掛け、 そのためブロンカラー 製品の特徴、効果的な使い方等に卓越している。また、さまざまな言語(10ヶ国語、残念ながら 日本語は含まれていません) を操り、ヨーロッパ各国や アメリカ、南米などでグローバルに講演活動を行っている
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グラフィットAで閃光時間を自由に操り、動きをとめる、また逆に流れるような撮影を実践。 発光のタイミングも思いのままのグラフィットで、シャッターのトリガー信号を受けてから発光するまで の時間( 発光遅延時間)を設定し、落下する氷、水しぶきを撮影。 下にだんだん光が弱くなるので、水が下から上にあがるように撮れるが、逆にも撮れる。 反射の写り込みがあったので、アクリル板を裏にした(マット面/光沢面がある) 早い閃光時間の光を使うため、出力落とすと絞りが開き、フォーカスがとれずぼけてしまう。バランスをとる。 落ちる氷とコップとの距離は、発光遅延時間で距離を調整できる。
メニューへ
カラフルなシャツを撮るのとは違い、こういったニュートラルな撮影には色温度100Kの違いが大きな影響 を及ぼす。グラフィットのような色温度の安定したストロボで撮影すれば、本物の色が再現可能。 正面にパラFB、バックライトにボックスライトを使用。まずはバックライトを調節し背景を完全に白に。 パラFBを使用するとディフォーカスされた光で非常によくまわり、立体感を出すことができる。 カップの撮影時には、不必要な光がまわりすぎたのでカップのまわりに黒い紙を置いた。 数値を見て、ブルーが高かったので、閃光時間を長くして色温度を低くした(ストロボで色温度を変えられる)
背景が完全に白になっているので、背景と関係なくカップの輪郭の影を撮ることができる。 2灯使用し、背景と被写体を完全に切り離して立体的に撮るという方法。 光がよくまわり、細部まで立体感がよく出ている。
ボックスライト40
パラ220FB
ブロンカラーのソフトボックス、パルソフレックスの150×150を使用。
ソフトボックスと被写体の間に黒い紙を置き、被写体の輪郭を白い光で出す。
ソフトボックス(布のもの)はファッションに良いが、光がクリーンでないので商品撮影に不向きな点も。
だが細い輪郭を出す今回のような撮影には問題ないのでよく使っている。
グレイをクリーンに出すにはソフトボックスは向かない、アクリル板などを使う。
この蛇口、Mr.Ursが持参したのですが、 空港で荷物検査の時、
『何で蛇口なんて持ってるんだ』 と言われ困ったそう。(笑)
グラフィットのストロボスコピック機能(発光回数と発光遅延時間の設定を駆使することにより、 移動する被写体の動きを止めながら軌跡を追う特殊効果)を実践しました。ピンポン玉を落とし、そのはねる様子を撮影。 下の作品は、もう一工夫あり、ラケットの上に当たる瞬間にラケットに合わせたライティングが発光。作例は2台使用、閃光時間は1/7000(t0.1)、連続発光15回。 設定は以下の通り。グラフィットは設定した数値通りの発光をするのでこんなに正確な軌跡を描きます。
発光間隔:0.06秒&0.06秒発光遅延:1台のみ0.03秒
発光間隔:0.04秒&0.04秒発光遅延:1台のみ0.03秒
発光間隔:0.04秒&0.04秒発光遅延:1台のみ0.02秒
リングフラッシュにはモデリングがないのでどう光があたるのか見られないという欠点がある。 (そのためもう1灯の別の光のモデリングでみてセッティング)カメラのまわりに付けてアイキャッチしたりと、よくファッション撮影で使われる機材。 今回はカメラ側からでなく、逆方向に向けて使う(バックライトとして使う)方法を紹介。 リングフラッシュは3200Ws、しかも被写体の近くに置いているので、出力は出来るだけ小さくする。
黒い紙の真ん中に四角く穴を空け、歯ブラシのところにだけ光があたるよう、余分な光を遮った。
この紙を被写体とリングフラッシュの間に置く(下のセッティング風景参照) 作例のバックのオレンジ色は、モデリングをつけてだしている(フラッシュはたいていない)
この、『シャッタースピード(1秒)と同じ閃光時間の光(モデリング)』と、
『1/3000の閃光時間で発光したリングフラッシュ』で歯ブラシをライティング。
そしてシャッター切りながらカメラを動かすことで歯ブラシに影をつけることができる。
(リングフラッシュの閃光時間が短いのでカメラを動かしてもフォーカスはずれない) 次はカメラの前にソフトフィルターを入れバックライトをフラッシュ発光させ、発光後フィルターを抜き、0.5秒発光遅延させたリングフラッシュを発光させる。
ソフトフィルターを入れることにより、歯ブラシのまわりに輪郭の影を入れることができた。 バックライト、メインライトを別々に使うことで、色々な効果がだせる。
リングフラッシュ
セッティング風景
下の作例写真、これはわかりづらいかもしれませんが白い背景に白いタマゴを撮影したもの。 ヘッドを上に向けて、まわりに光を吸収されすぎないよう白ボードを置く。 こういった間接光のライティングは、ファッションにも効果的◎とても簡単。 モデルが動いてもカメラマンが動いても、同じライティングで撮ることができる、とっても便利!
リフレクターなしだと反射光(間接光)しか入らないが、バルーンを使用すると直接光も入る ライティングになる。
バルーン
シルバーの食器をアクリル板の位置や全面からのストリップライトを活用して、 キレイなグラデーションとくっきりした輪郭をとる撮影をしたり、 『このカタログのこの写真はどうやって撮るの?』という質問に、じゃあ実際にライティングして説明 しようと、急きょ1作品追加で紹介したりしました。
ストリップライト120
などなど…とても元気づけられました。 18時からは懇親会を開き、参加者同士で話もはずみ、和やかに楽しい一日を過ごしました。
会場として、撮影のアシスタントとしてご協力下さった代官山スタジオの皆様。本当に良いセミナーを行うことができ、皆様のお陰と感謝しております!ありがとうございました!
ブロンカラー専属カメラマン Mr.Ursによる ライティングデモンストレーション ☆満員御礼☆欧州の撮影スタイルを体験しました。
ブロンカラー製品を知り尽くし使いこなすMr.Ursの、目からウロコのライティングや 特殊効果ライトを使用したマル秘撮影テクニックなどがおしみなく披露され、大好評でした。 残念ながら参加できなかった方のために、内容を簡単に紹介します。
■ 商品撮影コース 2003/11/8 13:00~18:00
■ 講師 Mr.Urs Recher
略 歴
ブロンカラー専属カメラマンとしてブロンカラー製品 のカタログ撮影を手掛け、 そのためブロンカラー 製品の特徴、効果的な使い方等に卓越している。また、さまざまな言語(10ヶ国語、残念ながら 日本語は含まれていません) を操り、ヨーロッパ各国や アメリカ、南米などでグローバルに講演活動を行っている
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グラフィットAで閃光時間を自由に操り、動きをとめる、また逆に流れるような撮影を実践。 発光のタイミングも思いのままのグラフィットで、シャッターのトリガー信号を受けてから発光するまで の時間( 発光遅延時間)を設定し、落下する氷、水しぶきを撮影。 下にだんだん光が弱くなるので、水が下から上にあがるように撮れるが、逆にも撮れる。 反射の写り込みがあったので、アクリル板を裏にした(マット面/光沢面がある) 早い閃光時間の光を使うため、出力落とすと絞りが開き、フォーカスがとれずぼけてしまう。バランスをとる。 落ちる氷とコップとの距離は、発光遅延時間で距離を調整できる。
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カラフルなシャツを撮るのとは違い、こういったニュートラルな撮影には色温度100Kの違いが大きな影響 を及ぼす。グラフィットのような色温度の安定したストロボで撮影すれば、本物の色が再現可能。 正面にパラFB、バックライトにボックスライトを使用。まずはバックライトを調節し背景を完全に白に。 パラFBを使用するとディフォーカスされた光で非常によくまわり、立体感を出すことができる。 カップの撮影時には、不必要な光がまわりすぎたのでカップのまわりに黒い紙を置いた。 数値を見て、ブルーが高かったので、閃光時間を長くして色温度を低くした(ストロボで色温度を変えられる)
背景が完全に白になっているので、背景と関係なくカップの輪郭の影を撮ることができる。 2灯使用し、背景と被写体を完全に切り離して立体的に撮るという方法。 光がよくまわり、細部まで立体感がよく出ている。
ボックスライト40
パラ220FB
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ブロンカラーのソフトボックス、パルソフレックスの150×150を使用。
ソフトボックスと被写体の間に黒い紙を置き、被写体の輪郭を白い光で出す。
ソフトボックス(布のもの)はファッションに良いが、光がクリーンでないので商品撮影に不向きな点も。
だが細い輪郭を出す今回のような撮影には問題ないのでよく使っている。
グレイをクリーンに出すにはソフトボックスは向かない、アクリル板などを使う。
この蛇口、Mr.Ursが持参したのですが、 空港で荷物検査の時、
『何で蛇口なんて持ってるんだ』 と言われ困ったそう。(笑)
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グラフィットのストロボスコピック機能(発光回数と発光遅延時間の設定を駆使することにより、 移動する被写体の動きを止めながら軌跡を追う特殊効果)を実践しました。
ピンポン玉を落とし、そのはねる様子を撮影。
下の作品は、もう一工夫あり、ラケットの上に当たる瞬間にラケットに合わせたライティングが発光。
作例は2台使用、閃光時間は1/7000(t0.1)、連続発光15回。 設定は以下の通り。
グラフィットは設定した数値通りの発光をするのでこんなに正確な軌跡を描きます。
発光間隔:0.06秒&0.06秒

発光遅延:1台のみ0.03秒
発光間隔:0.04秒&0.04秒

発光遅延:1台のみ0.03秒
発光間隔:0.04秒&0.04秒

発光遅延:1台のみ0.02秒
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リングフラッシュにはモデリングがないのでどう光があたるのか見られないという欠点がある。 (そのためもう1灯の別の光のモデリングでみてセッティング)カメラのまわりに付けてアイキャッチしたりと、よくファッション撮影で使われる機材。 今回はカメラ側からでなく、逆方向に向けて使う(バックライトとして使う)方法を紹介。 リングフラッシュは3200Ws、しかも被写体の近くに置いているので、出力は出来るだけ小さくする。
黒い紙の真ん中に四角く穴を空け、歯ブラシのところにだけ光があたるよう、余分な光を遮った。
この紙を被写体とリングフラッシュの間に置く(下のセッティング風景参照) 作例のバックのオレンジ色は、モデリングをつけてだしている(フラッシュはたいていない)
この、『シャッタースピード(1秒)と同じ閃光時間の光(モデリング)』と、
『1/3000の閃光時間で発光したリングフラッシュ』で歯ブラシをライティング。
そしてシャッター切りながらカメラを動かすことで歯ブラシに影をつけることができる。
(リングフラッシュの閃光時間が短いのでカメラを動かしてもフォーカスはずれない) 次はカメラの前にソフトフィルターを入れバックライトをフラッシュ発光させ、発光後フィルターを抜き、0.5秒発光遅延させたリングフラッシュを発光させる。
ソフトフィルターを入れることにより、歯ブラシのまわりに輪郭の影を入れることができた。 バックライト、メインライトを別々に使うことで、色々な効果がだせる。
リングフラッシュ
セッティング風景
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下の作例写真、これはわかりづらいかもしれませんが白い背景に白いタマゴを撮影したもの。 ヘッドを上に向けて、まわりに光を吸収されすぎないよう白ボードを置く。 こういった間接光のライティングは、ファッションにも効果的◎とても簡単。 モデルが動いてもカメラマンが動いても、同じライティングで撮ることができる、とっても便利!
リフレクターなしだと反射光(間接光)しか入らないが、バルーンを使用すると直接光も入る ライティングになる。
バルーン
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シルバーの食器をアクリル板の位置や全面からのストリップライトを活用して、 キレイなグラデーションとくっきりした輪郭をとる撮影をしたり、 『このカタログのこの写真はどうやって撮るの?』という質問に、じゃあ実際にライティングして説明 しようと、急きょ1作品追加で紹介したりしました。
ストリップライト120
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などなど…とても元気づけられました。 18時からは懇親会を開き、参加者同士で話もはずみ、和やかに楽しい一日を過ごしました。
会場として、撮影のアシスタントとしてご協力下さった代官山スタジオの皆様。
本当に良いセミナーを行うことができ、皆様のお陰と感謝しております!
ありがとうございました!
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