スイスよりブロン社専属フォトグラファーMr.Urs Recherが来日、ライティングセミナーを開催しました。
今回は2日に分けて、商品撮影編、人物撮影編と内容を分けて開催しました。
ブロン製品を熟知したUrsによる独創的なワークショップ。
実際に撮影しながらブロン製品の効果的な使い方を紹介、撮影のテクニックやヒントが満載でした。
商品撮影編で実演した、いくつかのテーマをご紹介いたします。
◆化粧品ボトルの撮影:小型ランプヘッド・ピコライトの活用
ストロボ電源部スコロで使われる標準ランプヘッドは【パルソGヘッド】ですが、
このセッティングでは、小さいスポットを作るために【ピコライト】という小型ランプヘッドを使いました。
(前回撮影した解説YouTube) https://www.youtube.com/watch?v=GYsDLco7els
ピコライト用アクセサリー プロジェクションアタッチメントが、商品撮影 特に小さな商品の撮影に便利に使えます。
このセッティングをレンタルで試す場合:(税別)
・スコロ1600S(1600Ws)8,000円 x2台
・ピコライト 2,000円
・ピコ用プロジェクションアタッチメント 4,000円→小型スポット
・ストリップライト60 8,000円→トップライト
・ライトスティック 5,000円 →背景
アガイ商事のブロンスタジオでご使用なら、さらに半額で機材が利用できます。
◆黒い背景に黒い被写体を撮影するテクニック
大きなソフトボックス120x180の中心に黒フラッグを置いて、その前に被写体を置きます。
こうすることで枠(リング状)のような4方向からの光(4灯使ったような効果)が被写体の曲線のフォルムや輪郭をきれいに映し出します。
また、broncolorのロゴ文字を際立たせるためにハイライトを入れたいところですが
ソフトボックスを使うと明るくなりすぎて本来の黒色文字ではなくグレーになってしまいました。
そこでパルソGヘッドにP70リフレクター+グリッドでライティングしスポット光に。
背面の操作パネルを撮るときには、
被写体自体の発するLED表示を映し込むためにシャッタースピードは4秒など長めに設定します
(そのためモデリングランプは消します)
◆グラスが割れた瞬間の撮影:閃光時間
broncolorの閃光時間の早さ、カタログスペックに騙されることのない “本当に止まる” 撮影を実演しました。
ワイングラスが割れた瞬間を写し止めるために、サウンドトリガー(音に反応してフラッシュさせる)を使いました。
ここからがウルス氏の裏技テクニックで…
グラスが当たった瞬間ぴったりではなく直後の割れはじめたところを撮りたいので、音に反応してすぐではなく【スコロの発光遅延機能】を使って、2/100秒後に発光するように設定
全暗でシャッタースピード4秒、当たった0.02秒後に発光 としました。
撮影はこの1フラッシュで撮れていますが、サウンドトリガーがこの4秒の内に他の音を拾って発光してしまうリスク(グラスが割れて当たったりで何度もフラッシュしてしまう可能性)を除去するため、わざと連続発光2回に設定し&2回目の発光を遅延設定4.2秒後(シャッタースピード4秒なので)とすることで音を拾っても4秒内には発光しないという設定をしました。
失敗から解決策を見出したのだと思いますが、スコロの機能を熟知していないと思い浮かばないナイスアイディア!ですね。
◆他にも撮影のテクニック&設定を惜しみなく披露
連続発光の設定をしたピコライトを手に持って、ライトペイントのように何箇所もスポットライトをいれて1枚にきれいなハイライトを写し込んだり
カトラリー撮影では反射する被写体への照射調整について、失敗策も見せつつどうライトを足していくかを解説しました。
このように創造性を広げる様々なアクセサリーが揃うブロンカラー。
機材レンタルやアガイスタジオ(1時間3,000円~)でも気軽に試せますので、 撮影が楽しくなるブロンカラーの世界をぜひご体験下さい。