スイス・クォリティのインクジェット写真用紙「フルボ」を、ちょっと変わった方法でお使いの方がいるとのことで、取材してきました。
大阪で活躍する神岡和宏さんは、ブロンカラー×ハッセルブラッドで活動されているフォトグラファーで、作品の出力にもフルボをご使用いただいています。

 



元々絵も描いていたという神岡さんは、写真だけでなくエアーブラシを使った作品も制作しています。
その際にもフルボPQ写真用紙<光沢>をご愛用いただいています。

「エアーブラシアートでは、細い線を描くのは難しいことも多く、塗料を載せたあと竹串などで伸ばしたり削ったりして表現したりステンシルを使う場合もあります。ただフルボはちゃんと塗料を捉えてくれるので、塗料の濃さの調整だけで、まつ毛などの細い線もかなり容易に描くことができます」とのこと。



「フルボのコーティングの強さが、いろいろな表現を可能にしてくれます。
一度塗料を載せたあと、竹串やリューターなどで塗料を削り細かいところを描く手法(スクラッチ)をとる場合、フルボの表面コーティングが非常に強くなかなかうまくいきます。他のインクジェット用紙も試しましたが、もともとそういう用途に作られていないためか、コーティングがすぐダメになってしまい、紙そのものがボロボロになってしまうことも多かったです。フルボは塗料乗りの良さによる微細な描きこみがしやすいことが私にとって最大の魅力です。が、加えてインクジェット紙としては類まれな表面の強さを生かしたスクラッチングによるエッジの効いた表現もでき、それらをバランスさせると良い結果を得やすいと感じています。もちろん様々な紙やボードが存在しますが、その中にあって良材としての解のひとつではないかと思います。今後も研究を続けていきたいと思っています。」

 

表面を削る工程を見せていただきましたが、瞳の虹彩や髪の1本1本などは削ることでエッジの効いたブライトな表現もできるようになり、ブラシで描いた細かいグラデーションと相まって、写真とはまた違った、不思議な作品に仕上がっていきます。





後日、完成した作品の写真を送っていただきました。
人の手で描いたとは思えないほど細かいところまで作り込まれています。

もちろん、このような使い方はフルボ写真用紙本来の使い方ではないのですが、
いかなる方法での作品作りにもお役立ちできるということが分かりました。

神岡さん、ご協力ありがとうございました!

フルボ・インクジェット写真用紙はアガイ商事オンラインショップで好評販売中です!

神岡和宏さん
・Website http://klaps-photography.smugmug.com/
・Facebook https://www.facebook.com/kazliveartphotostudio/

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