2019/1/25(金)新年1回目の池袋オープンスタジオ。
ブロンカラーユーザーである資生堂のフォトグラファー・金澤正人さんをお招きし、なぜブロンカラーを選ぶのか、なぜ中判デジタルを使うのか、といったポイントから撮影秘話を語るトークショーを実施しました。
実際に化粧品のボトルを撮影するためのセットを組み、機材のメリットやライティングのポイントなどを細かに解説していただきました。
「化粧品は、(多くの)男性にとってはただの商品でも、女性にとっては自分を高めてくれる特別なもの。それに対して付加価値を求められる商品なので、より高級感を出せるように表現を心がけています」と金澤さん。
今回の被写体であるボトルも、商品の高級感を損なわないようライティングを組み上げていきました。
3台6灯を使ってライティングしていきます。
ピコライトにプロジェクションアタッチメントやピコボックスなどのアクセサリーを取付け、ストリップライトを使って全体的なハイライトを入れていきます。
同じボトルを撮るのに、片側はストリップライト、片側はピコボックスを2つ使用しているのは、2灯にすれば角度を変えて効果を変えられ、多面体のキャップと筒であるボトル本体の反射を変えられるから、だそうです。
ライティングの微妙な調整をするときに、「ブロンはモデリングの当たり方がずれない(実際のフラッシュ光と同じ)」ことも良い点だと話されていました。
普段カメラは、仕事ではPhase Oneを中心に時折35mm判、作品撮りではHasselbladとライカを使用しているとのこと。
今回の撮影もPhase One XFにIQ4 150MPで、フォーカススタッキング機能を使用して深度合成を行いました。
今回の被写体はボトルで奥行きがあるので、ラベル面から床面までをピントを自動で動かしながら連続撮影、ヘリコンフォーカスというソフトを使用することで深度合成し全体にピントの合った1枚の画像を作成できます。
Phase One Japan、Hasselblad Japan両社にご協力いただき、各種中判デジタルカメラの実機も展示しました。
発売されたばかりのX1D用新レンズも皆様にご体験いただきました。
トーク終了後はセットアップを見ようとたくさんのお客様が囲んで観察していました。
お客様から、このイベントが無料ではもったいない!!というご意見を頂いたので、次回は有料セミナー実施でしょうか(笑)
年始からたくさんのお客様にご来場いただきありがとうございました。
ショールームでは新年アウトレットセール&福袋販売を実施。
イベント終了後は近くのおいしいスパイスレストランに移動し、講師を囲んで新年会♪
お楽しみ抽選会も大いに盛り上がりました。
アガイ商事 池袋オープンスタジオは毎回テーマを変え無料開催しています。ぜひお気軽にご来場下さい。
講師:金澤 正人 氏 クリエイティブスペシャリスト/フォトグラファー
https://masatokanazawa.myportfolio.com/work