スイスよりブロン社専属フォトグラファーMr.Urs Recherが来日、ライティングセミナーを開催しました。
今回は2日に分けて、商品撮影編、人物撮影編と内容を分けて開催しました。
ブロン製品を熟知したUrsによる独創的なワークショップ。
実際に撮影しながらブロン製品の効果的な使い方を紹介、撮影のテクニックやヒントが満載でした。
人物撮影編は9/13に、中目黒スタジオ様で開催されました。
こちらで実演した、いくつかのテーマをご紹介いたします。
モデルの真横、すぐ近くに最大サイズのソフトボックスを配置。
モデルとの距離を詰めることで、モデルの前・横・上・後と光を回し、1灯で3灯分の仕事をさせることが出来ます。
ソフトボックスの位置を少しずつ調整し、のっぺりとした平面的二次元的ではなく、
顔の凹凸に合わせてグラデーションがかった立体的三次元的な効果を出していきます。
またあまり好まれることの少ない、モデルの下からライトを打つ撮影も披露。
長方形ボックスの縦横、距離や角度によって変わる効果を確認しながら、頭上のカポックをフィルインにして撮影していきます。
一般的にフレアや白飛び・黒つぶれは失敗例として挙げられることが多いですが、
あえてそれを画面に取り入れてクリエイティブな表現が出来るライティングにも取り組みました。
目の細いグリッドを付けたP70ノーマルリフレクターをモデルの肩越しにカメラに向かって打ち込みます。
顔の周りで腕を交差させてポーズを組むことで、衣装の白ブラウスの袖がレフ板の役割を果たし、
モデルが自身でライティングを行うかのような撮影が出来ます。
この時ハレ切りを使っても、完全にフレアを消すようにはしないことで、幻想的な表現が出来ます。